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松本太郎のブログです。 尺八の魅力を、多くの方にお伝えしたいと思っております。
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私の師匠の師匠の師匠である福田蘭童先生の父君、天才画家青木繁の大回顧展が催されている京都国立美術館へ行ってきた。
”わだつみのいろこの宮”や”海の幸”など、すべての代表作を一度に見ることが出来る最初の、もしかしたら最後になるかもしれない機会である。美術館の英断に感謝。

蘭童先生の作曲に大きな影響を与えたであろうインスピレーションに触れたくて、前日からドキドキして出かけた。
普段こんな事は決してしないのだが、絵を見る前に心を落ち着けるため喫茶スペースでお茶を飲んだ。青木様へのお供えとしてビールも頼んだ。合掌したかったが、オープンカフェでビールグラスに手を合わせているおっさんの図はサイケデリック過ぎると判断してやめておいた。

作品に対して愛のある、美しい展示であったと思う。
一番前、入口を入ってすぐに大作”わだつみのいろこの宮”が、ぼうっとした薄明かりの中に掲げてあり、これにはやられた、と思った。
青木様は経済的に大変貧しかった。あまりの貧窮のためか、大きな作品はとても少ない。雇われ仕事の地方名士の肖像画などは数多いが、やっぱり魂が入っていない。恋人である福田たねを描いた”女の顔”と比べると、とても同じ作家とは思えない。

一周してみて、本当にしんどい、難儀な人生を生きられたのだと万感胸にせまった。
伝記もそう伝えているのだが、年代を追って絵を見るだけで、だれにでも解る。

そして作家の代名詞である”海の幸”。
言葉は悪いが、真っ先に”馬鹿力”と浮かんだ。
命が天に向かってまっすぐに屹立している。
どう見てもふつうではない魔力が有る。
そして不吉なものも感じた。
たいして勉強もしていないので口はばったいが、これに匹敵する魔力はゴッホの糸杉ぐらいしか感じない。
多分、人間が使ってはいけない類いの力なのではないだろうか。
思えばゴッホもたいそう難儀な人生を生きた人であった。

感動した。けど何かとても悲しい気持ちになって美術館を後にした。
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