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松本太郎のブログです。 尺八の魅力を、多くの方にお伝えしたいと思っております。
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よく一緒に演奏するピアニスト、ロジェー ワルッヒが里帰りしていたので、合流するため、チューリッヒに飛ぶ。空港から1時間のドライブでザンクトガレンのロジェーの実家へ。8年まえと何も変わっていない。
優しい親父さんが亡くなったのは残念だが。
トランジットの待ち時間や税関やら時差やらでふらふらになっていた。演奏まで幸い3日あったので、食べては寝た。スイスの食べ物は安全で美味しい。ロジェーが”中の下ぐらいだよ”と言ったこの家にしたってトイレは3つ、サンルームにダイニング、応接室に寝室が4つ、地下には核シェルターまでついている、日本人からみれば夢のような家だ。小さな建売のために30年働き続けなければならない日本はやはり異常だ。
食べ物や住居などというものはどんな人間にも無償で与えられるべきだと考える私は間違っているのだろうか?日本でそんな環境は刑務所の中だけだ。
8月21日、地元のミュージシャンのジャムセッッションに飛び入り。公園におおきなテントを張った会場。
22日、ザンクトガレン市の博物館でロジェーとの演奏。最初の条件は入ったお客様のチケット収入のみだったが、演奏をきいた館長さんは公演を買ってくれた。演奏家としてこういうのは冥利につきる。
24日、有名な家具デザイナーの家に御呼ばれして演奏。お客様は30人ばかりだったがここでも尺八にはまる人が5人ぐらいいて、急遽ワークショップを開催。
2万円ぐらいで売れる楽器があれば広めやすいのだが、と、この日も思った。まともな楽器の値段を聞いてヨーロッパ人はたいがいびっくりする。だって竹だろ??って感じ。 どれだけの手間と技が製管につぎこまれているか知らないからだ。 製管が食えない仕事になれば良い楽器はますます少なくなる。だから価格破壊だけは絶対してはいけないと今は信じている。 でも金持ちしかはじめられないのも癪にさわる。なんとかならんか。
26日、日本に帰る。いつもの事だけどやっぱり関空の税関は私とお話をしたがっていた。私はよっぽど変な物を運んでいるようにみえるらしい。
10日間ほったらかしの私の野菜畑の事が気に掛かっていたが、夏の初めに虫にやられて壊滅したナスの木が蘇ってくれていた。
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8月14日、ストックホルム着。スウェーデンのフォークフルートフェスタを主催するヨーラン モンソン氏に呼んでもらいました。15日にイベント開催地であるハヴェロ村につく。ストックホルム市内はさすがに王国ならではの歴史と威厳を感じる。しかし10数分電車に揺られるともう湖と森しか無い。5時間イケアをささえる森だけをながめてハヴェロ着。18世紀からヨーランの一族が暮らしてきた土地。湖と森と牛とヤギ以外何も見えない。森を散歩しようと、近くにいたおばちゃんに危険な動物がいないかきいてみた。
”大丈夫、熊しかいない。” と返ってきた。 
20人ぐらいの受講者の参加するアットホームな集まりで、岡山の尺八研修館のイヴェントみたいな感じ。
食事が素晴らしい。シェフのアフェットさんのスェーデン料理が絶品で4日の滞在で少しふとった。
16日は私のソロコンサート。古典本曲だけをやったら大層喜んでいただけた。ヨーランと荒城の月、桜を演奏しておわり。
17日は尺八のワークショップ。20人の北欧人が一斉に尺八を吹いている光景に私が感動した。
この楽器はまだまだ世界にひろがってゆくだろう。
随分このブログをほったらかしにしてきたが、私の今までの体験の中でも特筆したい仕事が出来たので記します。
上野誠脚本、河合摂子作曲のオペラに参加できたことです。
この作品は全く新しい感覚のオペラで、上演中は何度も "俺 今歴史に立ち会ってる?”と おもいました。
全ての音楽は歌手を除いてはグランドピアノ1台に奏者がふたり、ティンパニーひとりに、尺八の私を入れて4人きりで指揮者はなし。あっさり言ってしまえばカネが無いからこういう編成になるわけだが、これがやっていてすこぶる、ぶっちぎりにおもしろい。オーケストラではなく、バンドの感覚である。しかも全員クラシックの奏者でロックのような勢いで演るもので、なんだかとっても変わった音楽になる。
4人がお互いの気配を察知しながら音で励ましあいながら、40人からの歌を支えてゆく。1人の指揮者にしたがうのとはまた別種のうねりが生まれてくるのだ。

新作オペラを舞台にかけることの経済的な難しさはよく耳にするが、オペラはオーケストラと言う思い込みひとつ壊すだけでも全く新しい境地が産まれてくるのではないだろうか?お能もオペラといえばオペラだ。
少しそのエッセンスを学べばよい。

カネが無くても知恵と人力を総動員すれば高いレベルの作品はできる。演技者も歌手も、音楽隊もホールスタッフも持てる最高の物を出せたと思う。素晴らしい仲間と出会えたこの感動は多分一生忘れない。



6月1日2日、四条畷にて、石川先生のもとで合宿。今年は盛況におわり、幹事として満足できた。来年も5月か6月におこなうと思うので石の会に興味のある尺八家は参加する事をおすすめします。参加費もここまで安くしたら内容が悪いと思われるのではないだろうか、と悩む位に低くしています。下手な自己開発セミナーにはまる前に尺八を吹こう。

2日目は合宿だけでは終わらない。大正区でスェーデンのリコーダー奏者、ヨーラン モンソンとのリハーサルに向かう。着くと
ツアーのサポートミュージシャン全員と時差ぼけ状態でがんがん吹いていた。その日はスェーデンのテレビの取材があると聴いていたが私は10数回の公演の内2回参加するだけの脇役、見逃してもらえると思っていた。しかし向こうの人にとってみれば尺八は1番珍しい楽器だった。1時間、拷問に等しいインタビューを受ける。私はカメラに笑顔を作る事がとても嫌いで、終わった時にはどんな演奏の後より疲れていた。

ようやくリハーサルが始まったとおもったら、主役のヨーランも私も疲労しきっていた。いいかげんな所でやめよか、という雰囲気になり、ミュージシャン、テレビクルー全員で沖縄料理店になだれこんだ。最後にはなぜか全員サンシンの生演奏にあわせて踊っていた。不思議な夏の夜だった。
奈良100年会館にて魔笛の舞台を万葉時代の奈良に移し変えたオペラ、猿沢の池不思議の横笛、フルートのパートを尺八でやりました。タミーノが垂水の皇子、パミーナが春海姫。ネーミングからかなりの力技。タイトルに横笛とあるのに尺八は縦笛。
しかもオーケストラの全てのパートをピアノ、ティンパニー、尺八だけでやろうという無茶な企画。無茶というよりほとんど暴挙だ。クレイジーな仕事大好き。これに関った数百人のスタッフ、キャスト全員、最後までどんな舞台になるか予想がたたなかったと思う。こんな企画にゴーをだしてなんとかまとめあげてしまう100年会館の吉川館長はおそろしいお人です。まえから普通ではないと思っていたけれど。のりにのっている上野誠先生の脚本の勢いもあった。
私は音大出ではないし、洋楽のきっちりした基礎がない。合唱指導の河田早紀先生、ピアノの河合摂子先生には辛抱強いご指導をいただき、深く感謝もうしあげます。来年2月あたりにまたオペララボの公演があります。寒い季節こそ賑やかにゆきたい。
竹山順子先生の地歌演奏会にて、こんかい、舵枕を吹かせて頂きました。
二つとも思いいれのある曲なので感無量です。私のリクエストにこたえて頂いた竹山先生に感謝いたします。

同時にあった愛知教育大学の田口尚幸准教授の歌詞解説は大変面白かった。私も氏の著書、筝曲地歌五十選は持っているけれど、一番難解な、いや、ちんぷんかんぷんな「こんかい」の解説がのっていないのには憮然とした。
この日の解説を聴いてそう簡単に解析、発表できるものでは無いと納得した。九割方、私にも理解出来たがここで公表する事はもちろん出来ない。興味のある方は田口先生の正式な発表をお待ちください。
このサイトを運営してくれているデザイナーの女性が結婚しました。
披露宴で一曲やらせて頂きました。
末永くおしあわせに。
上野誠脚本、松坂慶子主演の朗読劇「額田王」の初演。朗読から朗読へ移る9ヶ所の間を尺八とお筝でつなぐ。
演奏会とはまたちがった緊迫感を味あわせていただきました。

いまさら私が言う事でもないがやっぱり松阪さんは美しい。顔や身体だけではなく、立ち方、座り方、話し方、歩き方が美しい。千年前の美人を蘇らす今回の試みはこの女優あっての事だと思う。

打ち上げでの吉野町の特産品を使ったお料理が素晴らしかった。町長はじめ教育委員会の皆様の心のこもったおもてなしに感謝いたします。
初めて石川利光師をゲストとしてお招きする事が出来て、大変感慨深い物がある。コンサートのタイトルである、”わだつみのいろこの宮”を企画段階で人選を考えたものの、今出来るベストを求めれば当たり前の話、石川先生に助演頂く事が一番だと判断した。もう一人の尺八、安田さん。合奏曲のベース部分を固めてもらうのは、彼以外思いつかなかった。ピアノの宮川さんは蘭童曲を最大限に輝かせるアレンジを作ってくれた。宮川さんのピアノ目的で来て頂いても損はしません。朗読の畔柳さんのも、テキスト作成にあたっていろいろなアドバイスを頂いた。あとは、本番。

私の先生、石川師の先生の先生にあたる、福田蘭童へのリスペクトを捧げたい。これは私の先祖祭りなのだ。
「わだつみのいろこの宮」を遺した洋画家、青木繁は福田蘭童の父親である。
この絵に息子は曲を書いた。「渡津海鱗宮」である。福田蘭童の名曲の数々は時代に埋もれていったが、そのメロディは時代を超えて、現代の人々の心に染み入るだろう。それらは尺八でのみ再現出来る音楽である。
曾孫弟子にあたる私が、この奈良の地で福田蘭童コンサートを開催できる運びとなった事に感謝している。この舞台が、伝統楽器尺八を後世に伝える一助となり、蘭童先生の遺した美しい音楽の数々が、いつまでも人々への励ましとなる事を願う。

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