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松本太郎のブログです。 尺八の魅力を、多くの方にお伝えしたいと思っております。
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上野誠脚本、松坂慶子主演の朗読劇「額田王」の初演。朗読から朗読へ移る9ヶ所の間を尺八とお筝でつなぐ。
演奏会とはまたちがった緊迫感を味あわせていただきました。

いまさら私が言う事でもないがやっぱり松阪さんは美しい。顔や身体だけではなく、立ち方、座り方、話し方、歩き方が美しい。千年前の美人を蘇らす今回の試みはこの女優あっての事だと思う。

打ち上げでの吉野町の特産品を使ったお料理が素晴らしかった。町長はじめ教育委員会の皆様の心のこもったおもてなしに感謝いたします。
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奈良大学の上野誠先生のシナリオになるオペラや朗読劇の音付けを近年ちょくちょく仰せつかる。11月11日は吉野町にて松坂慶子さん演ずる額田王の初演がある。
これらの仕事の上で困るのは私が当時の文化風物を全く知らない事で、今泥縄式に上野先生の万葉集に関しての著作で勉強している。
私の普化尺八と言う楽器は万葉時代には多分存在していなかったはずなので、音色によって江戸時代の雰囲気になり過ぎないように気をつけようと思う。今回、共演のお箏は中野幹子先生が担当して下さる事になり、随分贅沢な舞台になった。
それにしても松坂慶子さんの舞台に音付けさせて貰えるのだ。死んだ爺さんに観てもらいたかった。

詳細はこちら
http://www.town.yoshino.nara.jp/kouhoushi/2012_09/2012_09_06.pdf#search='
橋本治のノベライズしたラジオ番組、笛吹童子の本を読んだ。98年の版。
思想家として私淑していた橋本先生がこの物語に強い思い入れを持ち、素晴らしい美文に仕立て上げられていたことは不勉強で知らなかった。
この名著から私が勝手に汲みとったメッセージは芸術は非暴力を貫く為の必死の闘いであり、人の心を平和に向かわせるものであると言う事だった。
口で言えば簡単でやるとなると難しいこの問題に対しての具体的なメソッドも本の中で提示されている。
いつもながら橋本先生は本当に親切だ。
奈良町の商業施設、界にてギタレレの深田千尋さんと共演しました。14日、15日の夕方6時からの2時間。オリジナルしかやらない方なので即興でオブリをつける。ほんとにびっくりしました。素晴らしい歌です。刺々した自分の心がすーっとするのがはっきり解りました。今回の会は界で働く方々にセットして頂いたのだけど自分でも何か舞台をつくりたいと思いました。お誘い下さった美容室、タオの店主に感謝。あと、飛び入り参加のフルート奏者、白川真理さん、リクエストに応えて頂き、有り難うございました。
全国三曲演奏会にて玉章会の助演で飛鳥の夢を演奏しました。
お声がけ下さった細見由枝先生、ありがとうございました。
またこの御社中とは今月の25日、三弦茶屋塾で比良、梶枕を演らせて頂きます。
宮城曲を研究する私にとっては希有な機会を頂き、本当にありがたい。
ザッハトルテというインストバンドがゲストに呼んでくれた。
私はいま古典ばかり勉強しているが、産まれはライブハウスである。ロック、フォーク、プログレ、なんちゃってジャズを随分やった。尺八という楽器で洋楽をやることにある時点で限界を感じて、すっかり国粋主義者になってしまった。

洋楽をやるということは尺八という楽器を平均律的な考えに無理やり当てはめることになる。一方、日本の音楽というものは、まず楽器のカタチがあり、それに沿った表現がうまれてくる。
まず音楽があり、それにそって楽器が進化する洋楽とは真逆の行き方を日本音楽はしてきた。でも今でも洋楽は大好きだし、出来る曲さえみつかればどこへでも出かけてゆく。
複雑なモードや移調に対応できなくとも音色による突破力はどんな洋楽器にも負けるとは思わないからである。

バンドをやっていたとき、何百という対バンの中で特に私の印象に残ったグループか3つあった。軍鶏礼讃、グリーンティー、それとザッハトルテ。8年ばかり経って今生き残っているのはザッハだけだ。
チェロのヨースケさんが私の音をイメージして”虚無僧円舞曲”を書いてくださり、今回その初演を果たすことができた。
彼らにしてみればメジャーデビューを果たし、何枚ものアルバムを送り出したこの長い年月、よくもしつこく覚えていてくれたものだと感涙を禁じえない。
ザッハのファンにも大変温かい歓迎を受けた。ザッハの音楽は人種を問わず全ヨーロッパ文化圏の民俗音楽を網羅している。その聴き手の感受性の豊かさを非常に強く感じた。

時流に流されずに、自分の好きな音をさがしている人々に改めて”ありがとう。”
私もまっすぐに進んでゆこうという勇氣をもらえました。
7月7日の蘭童曲のコンサートが終わり、ほっとしたと書きたかったがほったらかしていた他の仕事に追われて終わった後の方が忙しくなった。
若草山に座ってビールを飲みたい。

コンサートそのものは,只ただ作る事が難しかった。
尺八が三名、ピアノ、朗読と構成要素が増えれば増えるだけスムーズな流れを作る事が難しくなってくる。
後、簡単に聴こえる蘭童曲を理解する事が非常に難しい。ご来場のお客様にはおおむね好評を頂いたけれどここまで冷や汗が出た公演は初めてだった。
朗読の畔柳佳子さん、尺八の安田智博さん、ピアノの宮川真由美さん、そして不肖の弟子に助演頂きました、石川利光師匠に感謝を申しあげます。ご来場頂いたお客様、そして毎回素晴らしいサポートをして下さる百年会館の皆様、有り難うございました。

今週土曜日、カフェマーサにて、ザッハトルテのレコ発ライヴに参加します。私はCDの虚無僧円舞曲に入ってます。ふざけたタイトルですが音楽は真面目です。

初めて石川利光師をゲストとしてお招きする事が出来て、大変感慨深い物がある。コンサートのタイトルである、”わだつみのいろこの宮”を企画段階で人選を考えたものの、今出来るベストを求めれば当たり前の話、石川先生に助演頂く事が一番だと判断した。もう一人の尺八、安田さん。合奏曲のベース部分を固めてもらうのは、彼以外思いつかなかった。ピアノの宮川さんは蘭童曲を最大限に輝かせるアレンジを作ってくれた。宮川さんのピアノ目的で来て頂いても損はしません。朗読の畔柳さんのも、テキスト作成にあたっていろいろなアドバイスを頂いた。あとは、本番。

私の先生、石川師の先生の先生にあたる、福田蘭童へのリスペクトを捧げたい。これは私の先祖祭りなのだ。
「わだつみのいろこの宮」を遺した洋画家、青木繁は福田蘭童の父親である。
この絵に息子は曲を書いた。「渡津海鱗宮」である。福田蘭童の名曲の数々は時代に埋もれていったが、そのメロディは時代を超えて、現代の人々の心に染み入るだろう。それらは尺八でのみ再現出来る音楽である。
曾孫弟子にあたる私が、この奈良の地で福田蘭童コンサートを開催できる運びとなった事に感謝している。この舞台が、伝統楽器尺八を後世に伝える一助となり、蘭童先生の遺した美しい音楽の数々が、いつまでも人々への励ましとなる事を願う。

竜のひとふき

尺八とは全くやればやるほど不思議なもので、今はもうただ深まるばかりの謎を求めて日々吹き続けております。
同じ指使いでもアゴを上げれば陽と出て、アゴを引けば陰と出る、自然が見せる様々な顔や人の世のうつろい、全て無常である、という事を表すのにこれほどふさわしい楽器もないだろうと思うのです。

5月13日(日) なら100年会館 小ホール 開場14:00 開演14:30
チケット¥1000

お誘い合わせの上、どうぞ御越し下さい。
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